TF SURF

1977年創業のサーフショップ。オーナーの藤村俊廣は、プロサーファーとして現役時代はコンペシーンで活躍し、シェイパーに転向しました。そして、静岡県焼津市にあった「CALIFORNIA IMAGE」(代表者 佐々木保治氏)でシェイプのノウハウを吸収します。当時のサーフィンブームは最高潮のバブル状態で、SURFING‘S NEW IMAGEからトップシェイパーを招聘して、毎日数十本のシェイプをしていました。後に藤村氏は「あの頃ほど大量にハンドシェイプでサーフボードを製造した時代はなかった」といいます。今の量産モデルはマシンによるシェイプが主流なので、それだけの数のサーフボードを製造する職人はもう生まれることはないでしょう。当時は、日本のシェイパーの技術力はまだまだで、海外から有名シェイパーが来日して工場で技術指導をしていました。その時に、来日していたシェイパーとして、リック・ハーモン氏やマイク・スリンガーランド氏など今でも活躍しているシェイパーがいます。

 オーナーの藤村は1977年から、波乗りとシェイプ繰り返しサーフボードを製造しています。海外とは違い日本の波質は独特です。その波に最適なサーフボードを研究し続け、70年代から続くサーフボード形状を発展させ進化させています。サーフボードはサイズやボリュームが同じでも、形状によって乗り味が大きく変わります。ノーズ・レール・ボトム・テールなどそのすべての形状をデザインして、ライダーの技量とホームポイントのブレイクをヒアリングし、サーフィンを楽しむために最適なサーフボードを提案します。

現代シェイプはマシンが主流になり、PCで設計し専用機でカットするサーフボードがコンペシーンを中心に主流となっています。この流れは、製造技術の向上に伴う順当な進化と言えるでしょう。コンペシーンやトッププロのパフォーマンスという観点では重要なことです。しかし、海には同じ波はなく、すべてのライダーに個性があるように、サーフボードも波質やライダーの個性に合わせてシェイプすることに価値があります。現代のサーフシーンで、一から削り出すサーフボードは希少です。ライダーとシェイパーが意見交換し、最高のマジックボードを作る喜びは、何物にも替えられません。

70年代から長年培ってきた技術力がTF SURFのベースとなっています。数多くのサーフボードを製造し、挑戦と失敗を繰り返しながら鍛えられた技術は、すべてライダーの喜びのためにあります。マシンシェイプや大味なガレージシェイプとは異なる本格的なハンドメイドサーフボードをお楽しみください。

SURFFING’S NEW IMAGE

常に革新的な、サーフボード形状を発明し、サーファーに感動を与え続けたSURFING'S NEW IMAGE。リック・ハーモン氏や故ベン・アイパ氏(1946-2021)や故ドナルド・タカヤマ氏(1943-2012)などのハワイを代表するトップシェイパーが参加していたレーベルです。カルフォルニアで誕生し、ハワイで磨かれたこのブランドについて、今ではそのレーベルのストーリーを読み解くとこは難しいですが、サーフィン史にしっかりと名を残したブランドです。

1960年代に、それまで主流であったロングボード時代。平均200 cm(6 ft 6 in)のショートボードが導入されたことで、サーファーはよりタイトなターン、より速い操作、より速いスピードを実現し、人々のサーフィンの仕方を根本的に変えることができました。これが「ショートボード革命」です。また現代サーフィンの基礎となるウレタンとグラスファイバーを素材としてシェイプが始まったのもこの時代です。

1970年代。サーフィンの形状は大きな変革を迎えます。当時、ロングボードからショートボードに時代がかわり、サーフボードの形状も大きく進化しました。その当時のシェイパーは最先端の形状を求め様々な形状を発明ました。そして、世界のNO.1を決めるプロツアーIPS(1982年にASP2015年にWSLに改名)も1976年にスタートします。サーフィン業界で初めて世界的なコンペシーンが登場しました。

このころのサーフボードの発明は現代のサーフボードの基礎となり、テール、ボトム、レール、ノーズなど多くのテンプレートがこの時代に誕生しました。

SURFIN’S NEW IMAGEのサーフボードは独特なボトムチャンネル、レールの大型ウイングなど現代のサーフボードの基礎となる数多くの形状を発明しました。そして、TF SAPE藤村が製造する70’S NEW IMAGEは、ドナルド・タカヤマ氏の親友で右腕でもあるマイク・スリンガーランド氏が開発した「ハイドロ コンケーブ」や、当時発明された「エッジレール」や「ウイング」を組み合わせて、日本の海でサーフィンするために、最適な独自の発展を遂げ、現在も進化し続けています。

BREDREN DESING

真木蔵人氏の魂が込められ、“同志”の意味を持つ“bredren”同じSurfer同士、良い波を一緒に楽しみ分ち合っていこう!そんな思いを込められ誕生したbredren design surfboardです。

真木蔵人氏とは『あの夏、いちばん静かな海』(公開1991年、北野武監督作品)に主演した時にサーフボードを提供しました。真木氏はその独特な存在感で各方面から高い評価を受け、映画俳優としての地位を確立します。その一方でサーファー( 特にロングボード ) としても国内外で活躍し、俳優・サーファーとして幅広い層からの支持を得ます。1995 年には全日本ロングボードの部で優勝し、ロングボード日本代表として ISA世界選手権に出場し見事世界5位とういう好成績を残します。また、2006 年より再びコンテストへの出場を積極的に行い、各大会で結果を残し ASPジャパンが発表したジャパンナショナルリーグの公式ランキンクでは世界9 位にランクインしています。 そしてBREDREN DESINGは2000年に誕生しました。俳優・サーファーとして活躍するだけにとどまらず音楽活動、映像制作にもその多彩な才能を発揮し続けています。

現在も、真木蔵人氏はライダーとして北海道から沖縄まで全国的にフリーサーフィンをして、サーフボード開発に素晴らしいフィードバックを与え、新モデル開発に協力しています。彼のサーフィンに関する知識は日本有数で、ロングはもちろん、ショート・ミッド・ニーなどどんな板でも乗りこなし、各地のブレイクを知り尽くしています。サーフィンに対する独特のスタイルは、コンペシーンとは違うサーフスタイルとして唯一無二の存在となっています。

ABOUT

1977年にサーフボードのShapeを開始。シングルフィン、ツインフィン、トライフィンなどフルハンドシェイプにこだわり、カスタムオーダーを中心にユーザーに合せたボード造りをしています。これまでに5000本以上のサーフボードをシェイプ。
ロゴマークとなっている「70’s NEW IMAGE TF SHAPE 1977」はShapeを始めた70年代のカリフォルニアをイメージ。

静岡県牧之原市片浜3383-272
0548-52-3176

TF Shape 眞木蔵人プロデュースBREDREN DESIGN
TOSHI SHAPE ARK